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舞いあがれ|第95話(20週)のネタバレとあらすじ「貴司の恋の歌」

2022年10月から放送開始したNHK朝の連続テレビ小説「舞いあがれ!」。

恋の歌を書けない貴司と、想いを素直に伝えられない舞。ふたりはこのままなのでしょうか?気になりますね。

 

この記事では、「舞いあがれ!」第20週第95話のネタバレとあらすじ、感想をまとめています。

第20週のテーマは「伝えたい思い」です。

 

舞いあがれ!第95話のネタバレとあらすじ

めぐみより先に出社すると行って出かけようとする舞。

めぐみは舞の顔色が悪いことが気になります。

「なんか悩んでんねやったら、聞くけど」と声をかけますが、舞は大丈夫と言って出かけて行きました。

 

貴司の恋の歌

公園で、貴司が頭を抱えています。

貴司が広げたノートは白紙のままです。

 

デラシネでは、リュー北條と史子が留守番をしています。

「梅津さん、まだ一首も書けてないの!?」と驚くリュー北條に、貴司は一首ずつに魂を込めるとフォローする史子。

 

「これまで恋の歌、作ったことないもんね」とリュー北條が言いますが、史子はそれを否定します。

貴司は300首の中で、たったひとつ、恋の歌を作ったことがあると言うのです。

 

それは、かつて貴司が悩んでいる舞に贈った歌でした。

君が行く 新たな道を照らすよう
千億の星に 頼んでおいた

 

なぜこれが恋の歌なのかと尋ねるリュー北條に、史子はこれは本歌取りをした歌だからと指摘。

この歌の下敷きになっているのは、狭野茅上娘子(さののちがみの おとめ)の

君が行く 道の長手を 繰り畳ね
焼き滅ぼさむ 天の火もがも

という歌だと言います。

 

これは、別れざるを得なくなった夫への想いを綴った歌。

なので、「君」というのは恋の相手だと史子は推察していました。

 

職人の思いを残すブログ

IWAKURAでは、舞がブログに笠巻のインタビューを載せたいと、笠巻にお願いしています。

「口下手だから」と乗り気ではない笠巻。

 

しかし、舞は、職人の思いを残したいと引き下がりません。

「IWAKURAで作ったねじは残ります。けどねじを作った職人さんの気持ちは残りません。ほっといたら消えてしまうその気持ちを残したいんです。

 

いちばんの古株であり、IWAKURAを支え続けた笠巻のこれまでの思いを記録したいという舞の情熱に、笠巻も折れました。

入社した44年前の頃の話から、舞と一緒に振り返る笠巻でした。

 

わがままになったら?

めぐみが自宅に戻ると、舞がビーフシチューを煮込んでいます。

「ええブログができそうや」という舞の様子を見て、元気そうと微笑むめぐみです。

 

今日もデラシネに行かなかった舞に、めぐみは「もうちょっとわがままになったら?」と提案。

ホンマに人好きになる時なんか一生のうち何べんもあれへんねんで。そん時くらい自分の気持ちのままに動いたらええねん。

めぐみは、昔浩太と一緒になったときのことを振り返ります。

自分のことしか考えてなくて、わがままだったけど、後悔はしてないときっぱり言うのでした。

 

そんなめぐみの話を聞いて、舞はうめづに向かいます。

貴司はまだデラシネから帰ってきていませんでした。

 

そして、そこにはまた史子が貴司に渡すためのお好み焼きを取りに来ていたのでした。

 

貴司の気持ち

貴司に用があるのかと舞に尋ねる史子。

急ぎじゃないからと引き返す舞を、史子が引き留めます。

 

「先生のこと、どう思てはるんですか?ホンマにただの幼なじみですか?」

と舞に再確認しますが、舞は何も言えません。

 

史子は、貴司にちゃんと自分の気持ちを伝えると言って、去って行きました。

 

デラシネを訪れた史子はうめづのお好み焼きを差し入れと言って、貴司に渡します。

史子は、「短歌できへんときって、真っ暗な地下に閉じ込められて、手探りして言葉探してるみたいで、しんどいですよね」と語り始めます。

そして、

私、先生のともしびになりたいです。
ずっとそばにおって、先生のこと明るくしたり温めたりしたいです。

と告白。

 

貴司は立ち上がり、「ごめん。」と一言。

史子のことはすごい歌人と思っているし、短歌の話をしていると、目の前が広がると続けます。

 

「それでもだめなんですか?舞さんのことが好きやから?
それやったら、なんで気持ち伝えへんのですか?」

史子の言葉に、黙ったままの貴司でした。

 

第96話に続く。

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舞いあがれ!第95話の感想

いよいよ、今週のクライマックスに…!という感じの第95話でしたね。

 

今日の衝撃は、やはり貴司がこれまで作ったただ一つの恋の歌に焦点が当てられたことでしょう。

以前、舞が営業にトライする中で悩んでいたころ、貴司が舞を励ました歌です。

 

第73話で登場したこの歌、当時は舞を元気にしてくれた歌、でもいつも舞のことを想っている恋の歌にも聴こえるよね、くらいの印象だったのですが、

実は、有名な歌人のそれも、情熱的な恋の歌が下敷きになっていたということが判明!

 

しかもそのことを明らかにしたのが、恋敵である史子だったとは。

なんとも皮肉な…ですが、でも、思慮深い貴司だから作れる歌だと思うと、じーんとしてしまいますね。

 

短歌をつくる歌人の史子を、恋敵としてデラシネに登場させたのは、このことを明らかにさせるためだったかと振り返ると、お見事な脚本・演出と言わざるを得ません。

 

自分の素直な気持ちを言葉にできる史子。

舞には刺激が強い部分もありますが、

決して悪い人ではなくて、とても正直で、めぐみが言うところのよい意味でわがままな女性なのかもしれませんね。

 

そして、あの貴司の歌によって、恋の相手が舞だと気づいてしまったのですね。

その発見も史子にとっては、苦しいものであるはずです。

 

さあ、今週もあと1日ですね。舞と貴司は思いを伝えられるのでしょうか?

 

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