2022年10月から放送開始したNHK朝の連続テレビ小説「舞いあがれ!」。
舞と貴司、お互いの気持ちを伝えられることができるのか、第96話はクライマックスとなりそうですね。
この記事では、「舞いあがれ!」第20週第96話のネタバレとあらすじ、感想をまとめています。
第20週のテーマは「伝えたい思い」です。
舞いあがれ!第96話のネタバレとあらすじ
「歌、つくれませんでした」
貴司はリュー北條に頭を下げ、苦しそうに詫びます。
なんで?と言いながらリュー北條は、貴司の短歌の原稿を取り出し、「これ本歌取りなの?」と確認。
それは、昔、貴司が舞に贈った「君が行く…」という短歌でした。
「恋心が隠れてる?」
うなずく貴司です。
心の奥
なんで恋心を隠すのか?というリュー北條。
隠すから、人の心を揺さぶる熱い短歌を書けないんだと指摘します。
「そんな中途半端な気持ちで歌集は出せない。残念だけど」
と言って、去っていこうとする北條に、貴司は言いました。
「怖いんです。心の奥をさらけ出すの。」
昔から人とぶつかるのが怖かったと貴司は打ち明けます。
リュー北條は貴司の気持ちに理解を示しますが、「もったいないよね!せっかくのマグマに蓋をして」と悔しそうに出ていくのでした。
笠巻の引退
IWAKURAでは、舞が笠巻にブログインタビューができたと一緒に確認してもらいます。
「笠巻さんの思い、しっかり伝わると思います。」
すると、笠巻は「いい置き土産になった」と言います。
どうやら引退を考えているようです。
「時の流れは誰にも止められへん」と笑って出ていく笠巻でした。
数日後、IWAKURAの休憩室で、舞は結城や宮坂たちとブログの話をしています。
笠巻が引退を考えている話は、もうみんな知っているようでした。
結城:「勝手にずっと一緒に働ける思てたわ。」
宮坂:「分かるわ、そんなはずないねんけどな…」
大切な人に向かって
デラシネでぼんやりと八木の詩集を眺める貴司。
そこに、リュー北條がちどり足でやってきました。酔っぱらっているようです。
大丈夫ですか?と気遣う貴司に、
「大丈夫じゃないよ!いるんだよ、目の前に意気地なしがさ!」
書かないんじゃなくて書けないという貴司に、さらにリュー北條は、畳みかけます。
いるんだろ?大切な人がさ。
その人の心に向かって、ど真ん中、ストレート!投げるつもりで書けよ!
本当の気持ち
岩倉家の舞のもとを史子が訪れます。
舞の部屋に案内された史子は、机に置いてある、貴司の歌が書かれた絵葉書を手に取ります。
「君が行く 新たな道を照らすよう
千億の星に 頼んでおいた」
史子は、これは情熱な恋の歌を元にした本歌取りの歌であることを、舞に告げます。
梅津先生のホンマの気持ち、聞きに行ったらどうですか?
震える手で絵葉書を舞に渡し、
「私は、私の歌を詠んで生きていきます」
と言って、お辞儀をして部屋を出ていきます。
岩倉家を出ると、うめづに目をやった史子。
涙をこらえ、うめづに背を向け、前を向いて歩いていくのでした。
ずっと好きやった
舞は、貴司からもらった絵葉書を見つめます。
そして、これまで折に触れ届けられた、貴司の短歌の数々を思い出します。
「舞ちゃんの未来はものすごく開けてんねんで」
助けてもろてんのは僕の方やで。
貴司の言葉を思い出し、目から涙があふれる舞。
部屋を出て、貴司に会いに、走ります。
「舞ちゃん、どないしたん?」
貴司は公園のベンチでノートを広げていました。
舞:会いたかった、会って、好きって言いたかった。怖かった…
貴司も答えます。
僕も、怖かった。舞ちゃんと恋人になりたいなんて欲張ったら、今の幸せが消えそうで。
けど、ずっと好きやった。
舞を抱きしめる貴司。
ベンチに置かれたノートには、貴司の短歌が記されています。
目を凝らす 見えない星を 見るように
一生かけて 君を知りたい
第97話に続く。
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舞いあがれ!第96話の感想
やっと気持ちを伝えられた舞と貴司。
その伝え方も、貴司のど真ん中ストレートの短歌も素晴らしく、気持ちの良い朝が迎えられた神回でしたね!
幼なじみだからこその伝えにくさもあったでしょう。
仲が悪いわけでもないし、想いを伝えないと会えないわけでもない。
でも苦しいときは、やっぱり確実な何かが欲しいものです。
今思えば恋のキューピッド役となった秋月さん。
貴司の短歌の理解者であり、「君が行く…」の歌が本歌取りであることを明らかにしてくれたおかげで、貴司の隠された気持ちを、リュー北條にも、舞にも視聴者に届けることができた。
彼女は貴司への想いが受け入れられることはかないませんでしたが、彼女もまた素敵な歌を詠む歌人。
きっと、これから自分の孤独と向き合い、素晴らしい歌人に成長してくれるはずです。
そして、リュー北條さん。
当初は怪しい編集者としか思えませんでしたが、彼がいなければ、貴司の想いをそのまま映し出した短歌は生まれませんでした。
「ど真ん中、ストレート!投げるつもりで書けよ!」
と吐き捨てるように、言った言葉がよかったですね。
これが貴司の心に火をつけたのでしょう。
彼が歌集を諦めずにいてくれて、感謝です。
「一生かけて君を知りたい」と貴司が結んだ短歌は、慎ましくも力強く、まさに舞へのプロポーズ。
こんな歌、女性なら一度はもらってみたいと、歌集の読者も心を惹きつけられずにはいないはずです。
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